夏場のドローン操作は注意が必要です。寒い環境でも同じですが、特に気温が高くなる「真夏」は特に気をつける必要があります。
操縦者や補助者に正しい知識がなかったり、準備不足だと危険です。暑さでドローンのバッテリーが発火したり、送信機のトラブルでノーコン(コントロール不可能)になります。そうなれば、墜落して機体を損傷させたり、火災につながることもあります。また、操縦者自身の体調にも配慮しないと飛行できない場合があるし、命の危機に晒されます。暑くなる前に対策は必須です。
今回は、夏場のドローン操縦に必要な対策についての記事です。
ドローンのバッテリーの熱さ対策
ドローンに使われているリポバッテリーは、高性能なバッテリーです。しかし、発火、爆発する危険があるということを忘れてはいけません。
発火する原因の一つに「高温下での使用や放置」があります。よく夏の特集で「車内でスマホを置きっぱなし」がどうなるかを見たことがあるかもしれません。長時間放置していると、バッテリーが膨らみ、最終的には「発火や爆発」する原因になります。
どのメーカーでも適温で管理や使用(−5〜40℃くらい)して下さいと明記されています。そのため暗所で保管したり、飛行が終われば保冷剤で冷やすなどの対策は必要です。
また、移動の際は専用のバッグに入れるなどして「日差し」からバッテリーを守ることも大事です。
送信機やスマホの暑さ対策
送信機やスマホも、日差しを浴びたり、使い続けることで熱を持ちます。機械が熱に耐えられなくなったとき、いわゆる「熱暴走」がおきます。
そうなれば、突然コントロールが効かなくなる場合もあります。また、通信が遮断したり、故障して機体が墜落や行方不明になることもあります。
一番は日陰で操作できればいいのですが、そんな状況ばかりではないので熱を逃す対策は忘れずに行いましょう。
モニターカバー(モニターフード)の装着
太陽光を浴び続けると、送信機やスマホは熱くなりますよね。ましてや、操作中なら稼働による熱も発生します。それに気が付かず操作していると高温で故障することもあります。
それを防ぐためにも、モニターカバーは必要なアイテムといえます。
また、操作中のモニターが光で見にくくなることを防ぎます。眩しくて見えにくい状態で操作すれば、誤操作を誘発させたり、エラーに気づかなかったりと思わぬ危険があります。
クーリングファンなどの設置
送信機やスマホの熱を逃すには「クーリングファン」を取り付けるのが有効な手段です。小さな扇風機が効率よく熱を逃します。
ドローンの操縦に集中するためには余計な心配を減らすことが大事です。頼れるものは、頼るのが一番です。
保冷剤や熱吸収シートの使用
クーリングファンの設置が難しい機種もあるはずです。そんな時は、保冷剤や市販の熱吸収シートなどで冷却するのがおすすめです。
多少取り替える手間は発生しますが、何もしないよりいいですよね。また、安価で買えるし、ストックが効くので常備して損はありません。
ドローンパイロット自身の熱さ対策
夏の暑さ対策は何もドローンだけではありません。操縦者(パイロット)自身も暑さ対策をしないと飛行に影響がでます。ドローンの操作に集中するため、自身の体調の変化は見過ごされがちです。
年々暑さも厳しくなっているので対策は絶対必要です。
帽子やサングラスの着用
夏場の日差しから身を守る帽子は必須アイテムですよね。麦わら帽子やメッシュ素材などたくさんの種類があり、迷ってしまいますよね。安全対策でヘルメットを着用する方もいますが、私的には中が蒸れるし、熱が逃げにくいのでおすすめできません。
また、光の反射でドローンを見失うことを防ぐためにもサングラスは必要です。飛行中に目眩しにあうと危険が高まります。
空調服を着る
「着る扇風機」が空調服です。モバイルバッテリーに接続することでファンが周り、服の中に風が送られてきます。汗をかいている状況だと蒸発して一気に涼しくなります。
ただ注意しないといけないのは、取り込む風が「周りの温度」に左右されることです。周りが暖かいと「温風」になり、余計暑くなります。それさえ気をつけていれば快適に過ごせます。
高温下で快適に過ごすためにも、空調服は必要だと思います。
冷たい物の準備
身体は外側だけ冷やしてもいけません。身体の内側からも冷やす必要があります。
そのため冷たい飲み物やアイスなどは最適のアイテムです。経口補水液やスポーツ飲料などの準備をしておくと万が一にも対応できます。
一気にガブ飲みするのではなく、ノドが乾く前に小まめな水分補給が大事なポイントです。
過酷な環境だからこそ
残念ながら、日本の夏は年々「暑くなって」ます。ドローンは基本的に屋外で飛行させますよね。真夏の暑い過酷な環境だからこそ、しっかりとした対策や準備が必要になります。
またドローンは「精密機械」です。熱や水気、衝撃で壊れやすくなります。前もって対策をしないと故障の原因になります。その時々の環境に応じた対策が求められるのです。
もちろんドローンだけではなく、操縦者や関係者への暑さ対策も必要不可欠です!どちらかがおろそかになってはいけません。
安全に飛行するためにも、十分すぎる対策をしましょう。
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