ドローンの役割は空撮だけじゃありません。陸地なら「配送」、水辺なら「監視や調査」など等しく活躍しています。
いずれも、ホビーユースのものから産業利用まで多くの目的で使われています。
陸海空で活躍するドローンは主に4種類のタイプに分かれます。
- 空中を飛行するUAV(Unmanned Aerial Vehicle)
- 地上を走行するUGV(Unmanned Ground Vehicle)
- 水上を移動するUSV(Unmanned Surface Vehicle)
- 水中を移動するROV(Remotely Operated Vehicle)
ここに聞きなれないものやイメージしにくいものもあるはずです。なので今回は4種類のドローンについて紹介します。
ドローンの定義とは?
ドローンとは、飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行や走行させることができるものを指します。
中でもメジャーなのは空を飛ぶ「無人航空機」です。
これは数あるドローン等のうち、100g以上の重量(機体本体の重量とバッテ リーの重量の合計)のものをいいます。でも、100g以下は「模型航空機(トイドローン)」に分類され、無人航空機とは別物になります。
つまり、離れた場所から操作できて、自動でも走行や移動できるものをいいます。
それは「陸海空」全てにおいて等しいものです。
空中を飛行するUAV
一般的に空を飛べるものを「ドローン」と呼んでいる人が多いのではないでしょうか。
UAVは空中を移動できるだけではなく、撮影や点検など多様な用途があります。また、近年では偵察や攻撃など軍事利用でも使用されています。
また、大きく分けると回転翼機と固定翼機の2種類があります。それぞれ特徴も違うので使う用途によっても変わってきます。
回転翼機
回転翼機は、1つ又は複数のローターから構成されているドローンです。ローターの数でペイロードが決まり、多いものほど多くの積載が可能です。
これらは「バッテリー」で稼働するものが多く、飛行時間が短いのも特徴です。
エネルギー効率は固定翼機には劣りますが、扱いやすさや手入れのしやすさは勝ります。
比較的小型機が多いので、小回りも効きます。狭い場所や固定翼機が苦手な場所にも対応できます。ヘリコプターも回転翼機の仲間です。
固定翼機
固定翼機に代表されるのが「飛行機型(航空機)」です。
回転翼機のように「プロペラが回転」するのではなく、ガゾリンなどの天然資源になるので長距離や長時間の稼働が可能です。
しかし、滑走路が必要だったり、音がうるさいなどデメリットも多くあります。
機体重量も重くなるので操作も熟練の技術が必要ですし、事故が起きた場合、重症に繋がるので慎重な操作が必要です。
地上を移動するUGV
地上を移動するドローンといえば「ラジコンカー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、ホビーユースだけではなく、業務上利用されるものもあります。たとえば、配送業者が使う場合もあります。それにファミレスなどで、プログラミングされ料理を運んでくれるロボットもUGVの仲間です。
業務で使われる地上を移動するドローンの特徴は3つあります。
- 無人のためペイロード(積載重量)が大きいこと
- 低速で走行できるため精密な移動ができる
- 路面状況や障害物の影響に左右されにくい
これらのメリットがありますが、本格的な実装はまだまだです。
でも近い将来には、災害時に活躍したり新たな働き手になるのは間違いないと思います。
水上を移動するUSV
船を小さくしたようなドローンをUSVといいます。
導入例として湖や海洋調査など幅広く活用されます。たとえば、湖の排水口付近のゴミや枯れ木などの調査をします。もし放水する際に詰まっていたら思うようにできませんよね。それに、藻や微生物の調査などにも使われます。
しかし、製造コストが高いのです。残念ながら導入する例が少ないのが現状です。
まだまだ発展途上なのでこれからの進展に期待ですね。
水中を移動するROV
水の中を思うように進めるドローンです。本来なら、潜水士が必要な場面に置き換わり活躍ができます。
しかし、電波による遠隔操作ではなくコントローラーと探査機が「ケーブル」で繋がれているのが特徴です。ケーbるの長さは100mや300mくらいが限度です。
しかし、船上や陸上にいながら「船底や海底の状態」を知ることができる優れものです。
実用的な例だと、船底についたフジツボを調べたり、ダムや湖の底にあるゴミなどを調べたりするのに使われています。
陸海空の全てを網羅せよ!
最後に、「人が立ち入れないような危険な場所」で活躍するのがドローンです。
たとえば災害時に道路が寸断されている場合、地形に左右されないUGVで救援物資を届けたりできます。また、海上などからもUVGを運んで最短で荷物を届けたり、地上から安否確認をすることも可能です。
もちろん空からは被害状況を確認したり、行方が分からない人を探せたりできます。
まだまだ馴染みが少ないドローンもありますが、これから普及していくにつれ目にする機会も増えるはずです。
人とドローンの共生社会もすぐそこです。
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