ドローンで撮影された映像をテレビで見ない日はありませんよね。ニュース番組からバラエティまで幅広い現場で活躍しています。
でも、みんな普段から何気なしに「ドローン」っていう言葉を使ってますよね。
ドローンとは「何か」と、しっかり分かって使っている人は操縦者やドローンの関係者以外少ないはず。
これからドローンで遊ぶ人、素敵な映像を撮りたい人に「ドローン」の意味とは、なんの言葉を指すのかを紹介したいと思います。
ドローンという言葉の意味

ドローンと名前をつけられたのはいろんな理由があります。
- プロペラの回転音が「ブーン」という音に聞こえたため、それが「雄のミツバチの羽音」とそっくりだったため
- 第二次世界大戦前にイギリス軍が射撃訓練用標的飛行機「クイーン・ビー(女王蜂)」にちなんでつけられた
特に、クイーン・ビーと名付けられたイギリスの訓練機は、パイロットの身の安全を確保するために無線機で操作する無人機だったそうです。
そのため今日のドローンに対する定義は、『無人の航空機(無人航空機)=ドローン』ということになっています。
ドローンとは何か?

ドローンとは、無線操作で操縦する無人の航空機のことです。
もともとは、世界大戦の時に軍事用の目的で開発されたものです。それが改良や進化を経て、現在のあらゆる場面で活躍するものとなっています。
それまでは誰でも気軽にドローンを飛ばせられていたのに、2015年に首相官邸の屋根に改造されたドローンが落下しているのを職員が発見したことをうけ、ドローンに関する法整備がなされました。
そのとき定められた航空法によるとドローンとは「無人であり、遠隔操作または、自動操縦で飛行できる200g(今は100g)以上の機体」を指します。
ドローンとラジコンの違いって
ドローンとラジコンの違いは「自動操縦ができる」か「手動操作だけ」によるものかで変わります。どちらも無線操作で操縦します。
どちらも「プロポ(送信機)」と呼ばれるコントローラーで操作します。
特にラジコンは手動操作なので腕前が顕著に影響します。上手な人が操縦すれば機体の性能を最大限発揮できるので日々の練習が大事です。
ラジコンの場合
ラジコンの場合は、目視かつ手動で操作をしないといけません。
小さい頃、ラジコンで遊んだことがある人は分かると思いますが、天候(風雨)に左右されるので操作が難しく墜落をなん度も経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
また、自分のさじ加減次第なのでスピードを出しすぎて、大破したなんて苦い経験もした方も少なくはないはずです。
ドローンの場合
ドローンの場合は自動操縦もでき、手動操作も可能なものがほとんどです。
また【GPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧、高度計】などドローンの飛行に関する計器が多く備わっています。
墜落や紛失、大破の可能性はラジコンに比べて少なくなっています。
飛行経路の設定ができ、運転者が全て自分で操作しなくて良いので負担は少なくなりました。
ドローンで何ができる?

ではドローンではどんなことができるのか気になりますよね。
空から撮影する「空撮」は定着し、どんなイメージかを思い浮かべれる人が多数だと思います。
でもドローンで出来ることは「空撮」だけではありません。
- 建物の点検や不具合の発見
- スマート農業のアシスト
- 人が立ち入れない場所への派遣
- 離島へ荷物の配達
- イベントでの警備や巡回
- 害獣の監視や警戒など
活用法はいろいろあると思いますが、思いつく限りでも多くありますよね。
建物の点検や不具合の発見
たとえば、地上10階建のマンションを点検するとすれば足場を組みますよね。
それには、手間や時間とお金がすごくかかりますよね。
また高所作業になりますから、作業者の安全も確保しないといけません。
費用を払う方からすれば「安く、早く、安全」である方がいいですよね。
そこでドローンは活躍します。赤外線カメラや専用の道具を使うことで費用も時間も大幅に短縮できます。
それに作業者が落下することがないので安心ですよね。
スマート農業へのアシスト
農場は高齢化が進み、後継者が不足していると言われています。
農作業をしている「外国人」を見たことはありませんか?日本人ではもう担い手が不足しているのが現状です。
通常、人が手作業でしている作業をドローンを活用することで解決できることもあります。
農薬の散布や苗床の運搬、作物の生育の観察など、時間や手間をかけていたこともドローン1台で解決できます。
間接的に関わることで、農家さんも楽できるし、効率も上がりますよね。
人が立ち入れない場所への派遣
災害現場や危険な場所など、人が立ち入ることの難しい場所でもドローンは活躍します。
たとえば、土砂崩れで道路が寸断されて先に進めないとき。マグマなど有毒なガスが発生する場所での調査など。
人になり代わり立ち入ることができるドローンが最も活躍する場面ではないでしょうか。
ドローンが人の目になり代わることで素早く状況把握もできます。
離島へ荷物の配達
ドローンが遠く離れた離島に、お薬や荷物を運んでいるというニュースを1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
物流事業への参入もドローンが発展したからこそ可能になりました。
本来なら離島へは「船を乗り継いで」時間をかけて運んでいたものが、ドローンが運搬することで大幅に短縮されました。
もう少しドローンが発達すれば、離島で物資が不足する問題も解決できるのではないでしょうか。
イベントでの警備や巡回
人の目が見張れる範囲は少ないですよね。
だからこそイベントなどには、多くの警備員を派遣しなくてはいけません。
しかし、ドローンを導入することで「上空から広範囲」を見渡すことができるので不審な動きもすぐに察知できます。
また、警備なども疲れを知らないので一晩中(バッテリーの交換は必要)でも可能です。
害獣の監視や警戒など
イノシシや鹿、クマなど「害獣」に対する被害は少なくありません。
野生の生き物なので行動は読めないところもありますが、監視したり警戒することで防げることもあります。
もし人が見回りする場合だと、襲われてケガをするかもしれません。
しかしドローンなら、上空から監視し、動物のスピードにも追いつけるので活躍すること間違いなしです。
空へ飛び立つ前に
ドローンという言葉はすっかり定着しましたね。
名前の由来が分かれば愛着も湧きませんか?
でも、空に飛び立つ前に、ドローンは「航空法」と大きく関わりをもっています。
飛ばしてはいけない場所や飛行方法にも制限があります。ついうっかりじゃ済まされない場合もあるので気をつけたいですね。
ルールやマナーを守って楽しく飛ばしましょう。

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